ひっとりじゃないって〜♪素敵なことね〜♪
度々見出しに登場するこの歌、題名がわかんないんですよね。天地真理さんのこの歌、本当素敵ですよね。
先週の土曜日、産褥期をサポート頂いた「産褥期サポートプロジェクト」に関わる皆様に向けて、産褥期サポートありがとうの会を開催しました。今日はそのお礼と、産褥期をコミュニティに支えて頂いたことで感じたメリットなんかを残しておきたいなと思います。
産褥期サポートとは何か。
出産後6〜8週の時期を指すんですが、出産の為に変化していた身体が元に戻ろうとする時期なので、無理をすると開いている骨盤が元に戻らず、腰痛になったり、尿漏れが続いてしまったりするんですね。なので、この時期は「赤ちゃんのオムツ替えと授乳、自身の最低限の生活行動(トイレやシャワーなど)に留める」ことが大事とされています。
我が家は親世代との同居はしていないDINKS世帯でしたから、この産褥期をどう過ごすかは妊娠した段階から何度も夫と話し合いました。里帰りもひとつの選択肢ではありましたが、両親はまだ働いていること、そして何より夫の「産褥期にも育児に携わりたい」という要望もあり、今住んでいる街で産褥期を過ごすことを決めました。
ただ、初めての経験なので、事前にいろいろ予習をば。
バランスボールを使った産後ケア事業を実施しているNPO法人マドレボニータが発行している「産褥記」は夫婦で何度も読み込みました。具体的に何をすればいいか、どんなツールを使って産褥プロジェクトを実施したかなど、具体的なノウハウが詰まっているので本当に参考になります。そして先輩ワーキングマザーが実際に自身のコミュミニティで産褥サポートプロジェクトを実施されていた時のGoogleドキュメントのフォーマットを頂き(あざーす!)準備を進めました。
今年は書籍化もされました。
いざ産褥期!いざ産褥期〜〜!!(パォォォォォォ〜ン!!!→法螺貝)
出産後、5日間の入院時期を経ていざ産褥期。産褥サポートの皆様には、
- 家事全般(食事の準備から洗い物、洗濯物を畳む、トイレやお風呂の掃除)
- 娘のお世話(オムツ替え、沐浴、ミルクをあげる、抱っこであやす)
- 育児相談
などなど、とにかく世界に出たばかりの娘と新米母のコンビをサポートしてくれました。
物理的なサポートはもちろんなんですが、産褥期という身体もボロボロ、育児スキルもスライムレベルの母親と赤ちゃんが二人きりにならずに日中を過ごせるというのはとても助かりました。一度、産褥期に心がポキっと折れて逃亡したことがあるんですが、それを助けてくれたのも産褥サポートの皆さんでした。夫が「妻がやばい!」とFacebookのグループページにSOS投稿してからババババッ!!!と「私サポート行ける!」と投稿が続いたウォールとか、今見ても泣けます…。(当時はスマホ及びPCを見ていなかったのでその事実は後で知ることになる訳ですが、宝物ですよね、本当に)
ただもんじゃないぜ、産褥期。
産褥期って、本当に特別な時期で。辛い時期でもあった訳ですが、少しずつ、少しずつ生活のリズムがつかめてきたり、身体の回復を感じたりと、思い返すと親子にとって、とても大事な出来事だったりすることも多いんですよね。そんな時期を乗り越えられたのも、産褥期を支えてくれたコミュニティだったなぁとしみじみと。
上記逃亡の翌日、先輩が電話くれて、その声にホッとして泣いちゃって、その日の冬の日差しとか、今思い出してもなんか泣けてくるとか、本当に後にも先にもこの時期だったからだよなとか思うんですよね。なんにも入ってない塩おにぎりが本当に本当に美味しかったなぁ、とか。なんかそういう思い出一つ一つが自分にとってすごくすごく大事な思い出になっていたりします。
だからこそ、その時期を支えてくれた皆さんにお礼を伝えたい。そう思って、娘の1歳の誕生日のタイミングでお礼の会を設定しました。
サポートありがとうの会の自己採点は…5点。
なんでしょうね、私人前で話すことも多くなってきたのに、いざ、サポートしてくださった方を前にしたら、何も言えなくなってしまって。「あれ…?言葉が出てこないぞ…?」みたいな状況が続いてしまいました。参加してくださった方にサポートいただきながら、なんとか会は終了した訳ですが、本当はもっともっと感謝の気持ちを伝えたかったです。でも、私が何か言わなくても、コミュニティが繋がって話が盛り上がっていくのを見て、なんだかすごく嬉しくなってしまいました。
ご参加頂いた皆様と記念撮影。宝物だーー。
ささやかですが、お礼の品。もらった手紙にキュンキュン♡
今後の私にできること。
それは、頂いた恩を、今後ライフイベントを迎える方に還元していくことかなと思っています。ペイフォワードというやつでしょうか。私が頂いたたくさんのサポートを、今後子どもを産む誰かに、返していけたらいいなと思います。そして、娘がいつか自分の育ってきた軌跡を知りたいというタイミングが来た時、産まれてすぐ、たくさんの人に抱っこされて、可愛い可愛いと愛されて育ってきたことを伝えられたらいいなぁと思っています。そして、こういった血のつながりはなくても、コミュニティによって孤育てを回避できることを、本当に微力ですが、伝えていけたらいいなぁ、と。
私は今回、産褥期をたくさんの人に支えて頂けたことで、コミュニティを再構築するというか、コミュニティの力を改めて実感することができました。サポートしてくださった方に改めてお礼をお伝えすると共に、この思いを忘れることなく、次の人へお返しができたらいいなと思っています。そんな訳なので、産褥サポートや育児で疲れちゃった方がいたら、ぜひ遠慮せずお声がけください!本当に本当にありがとうございました!!
娘の誕生日に作ったケーキ。リボンでごまかしてるのはアレがソレ。
(11月11日 8:45 追記)
夫が妊娠期から今までを振り返っての記事を書いていたのでアップ。夫側の視点で見る妊娠期や産褥期もなかなか興味深いですね。