足を運ぶ。
2012年、なんやかんやで好きなアーティストのライブやら演劇やらサッカー観戦やら、
20本近く、現場に足を運んでいた。びっくり。
いやいや20本とかで書くなよ、ブログに。と思うことなかれ。
別に市場と比べてびっくりしている訳じゃない。
自分で行こうと決めて、自分でチケットを買って、
実際に足を運ぶということが、ひきこもり体質の自分からしたら、
ありえないくらいの行動量だから驚いているのだ。
その現場に、行くと決めること。
行って、何かを感じること。
特に30歳になって、音楽を聴くようになった。
正直、なんで皆こんなに楽しいものを教えてくれなかったんだと思った。
(そして今もちょっと思っている)
いや、音楽は聴いてたし、昔から好きなアーティストだっているけれど、
なんか、最近は音楽を聴いていて心をぐわーっと鷲掴みにされることが多い。
もしかして自分が変わったのか。そうなのか?
そんでもって、好きになればなるほど、言葉にできないことも多くなった。
舞台も、ライブも、映画も、「なんか……よかった!」みたいな
感想しか言えなくなった。
なんでなんだろう。何が変わったんだろう。
でも、言葉にできないけど、それでも心は満たされるし、
なんか明日も頑張ろう、自分も頑張ろうって思えるから、
きっと、何かは感じているんだと思う。
あーー、もしかしたら、言葉にできなくても良いもの、を自分で受け入れたのかもなー。
言葉にできなくても良いものもあるって、なかなか言えなかった、ちょっと前まで。
全部、説明できると思ってたし、できるものしか好きって言わなかった。
でも、最近は説明できないけど好きなものがいっぱい、ある。
説明できるくらい好きなものと、
説明できないくらい好きなもの、
は違うけど、それぞれ好きだ。
できないことも、受け入れることができる、っていうのが
30歳になって身に付けた唯一のことかも知れないなぁ。
「できる」って無理して自分ひとりで作ったものよりも
「できない」って素直に手を挙げてみんなで作ったものの方が、愛着が湧くし。
できないって受け入れた方が実は良いものができるなんて、
3年前の私に言って、理解してもらえるかなー。
ま、いいか。その頃にはその頃のやり方がきっとあったはずよね。
頑張れ、3年前の私。ガムシャラにやって、
それでも出来ない、その瞬間に見える景色はきっともっと素晴らしい。